3Dスキャナもデータ処理が大変
なかなか更新が滞ってしまいました.継続こそ大事なんですが,うまく時間が作れていないです. ここ数日は,いくつかの原稿の執筆に追われていて,さらには学内イベントや営業活動などなどありました.
さて,ラピットプロトタイピングやリバースエンジニアリングと話題になっていますが,3Dスキャンしたものを3Dプリンタで作ったりするようなことが最近話題になっています.
弊社のソフトウェアを使えば,切削加工で3Dスキャンしたものをすぐに加工できるはずだ・・・という期待の下で,3Dスキャンで試しにやってみました.ちなみに使用した3Dスキャンは「SHINING3D社のEinScan-SE」です.
STLファイルさえあれば,弊社のソフトウェアでなんでも加工できると高をくくっていました.しかし,結果を先に言いますと,現状うまくいっていません.その理由は,3Dスキャンでとった点群のデータ数が大きすぎることです.CADソフトウェアでモデルを作成する場合,曲面などはサーフェイスが張られて,非常に最適化された状態のデータで扱うことができますが,3Dスキャンの場合,当然ですが,微小な点群で形状が表現されます.データ量については,ある程度想定内でしたので,データ点数を削減すれば問題ないと思っていましたが,想定以上のデータ量であり,ちょっと削減したところで焼け石に水状態です.
そもそもSTLデータには,アスキー形式とバイナリ形式があるのですが,弊社のソフトウェアはアスキー形式を基本としていましたが,バイナリ形式の方がデータ容量は小さいので,バイナリ形式も扱えるようにソフトウェアを対応してみましたが,ダメでした.そもそも三角メッシュの数が多すぎて,根本解決になりませんでした.
うーん,厳しいです.ちなみに3Dプリンタで使っている人とかはどうしているのか少し調べてみたところ,点群データをサーフェイス情報に変換してくれるような有料のソフトウェアはあるようですね.でも,それがあるからといって,じゃあそのソフトウェア購入してねとは言えませんよ・・・
少し解決策は見えていますので,なんとか対応してみます.3Dスキャナもまだまだ気軽に使えるようにはなっていないですね.なんとかします.ただ,少し時間はかかりそうです.
(何かお手軽にできる方法をご存知の方は,教えてください.)