伝わるチラシの作り方
ひとり起業をすると,基本的にはすべてのことをひとりでやらなければなりません.当然販促活動もやっていかないと,いくらいい商品を作ったところで自己満足に終わってしまいます.これも潤沢な資金があれば,すべてを自分でやる必要はないのですが,事業が軌道に乗るまでは自分がやるしかないですね.
ベンチャー企業がやるべきことは,まずは認知してもらうことが重要です.そのため,ひとり起業家ができる最も効率的な販促活動は,効果的なチラシを多くの人に配ることだと思います.よく駅前で新しく開業したお店のチラシを配っていたりしますよね.実際,手に取った人ってチラシの内容を見ているんです.しかし,せっかく手に取ってもらって,内容を読んでもらえたとしても,その内容が効果的でなかったら,非常にもったいないですよね.
なぜこんな話をするかというと,私もはじめはチラシをどう作ればよいかがわからず,プレゼン資料のスライド1枚を切り取ったような何を伝えたいのかがわからないチラシを大量に作ってしまった苦い経験があるので,チラシを作ろうと思っている人のお役に立てればと思い,この記事を書いています.
まず,深く考えずにざっくりHPにアクセスしてくれれば,うれしいな~というような軽い気持ちで作ったチラシがこちらです.
今見ると,本当に恥ずかしいです.全然ダメですね.まずはチラシで一番目線が行く部分にどかっと図が貼っているだけで,何も説明がないです.そして,そのまま目線を下げていくと,商品の一覧があって金額が載っているだけ.末尾に小さく会社名とHPのアドレスですか.最近のCMでも詳しくはWEBで.というようなものが多いですが,普通そんなに興味を持っていない人がわざわざHPにアクセスするようなことはないですよね.しかも,裏側は同じ内容を英語で記載しているだけのものです.展示会などでチラシを配っていると,受け取った人は裏もちゃんと見るんです.日本人に配るのなら英語の情報より,もっと効果的な情報がないとがっかりですね,
そんな苦い経験をしましたので,新しく作り直したチラシがこちらです.
よく研究成果のプレゼンをする資料では,できるだけ文字は少なく,しゃべりで伝える方が理解されやすいと言われるのですが,初めのチラシはそういう考えで作っていたのが,失敗だったんです.なぜならチラシを受け取った人に対して,しゃべりで説明できる機会はないので,チラシだけで伝わるように情報を盛り込まないといけないんです.当たり前のことかもしれませんが,初めのチラシはそれができていませんでした. 色々なチラシをリサーチした結果,チラシの表には会社の概要を伝えて,チラシの裏に製品の詳細な情報を載せるのがいいと自分では思いましたので,それを盛り込んでチラシを作り直しました.
まずは,表には,会社の概要として,会社の基本的な情報を載せます.会社のメンバーは誰なのかというのは結構重要な情報ですね.営業のノウハウ本で営業の基本はもので売るのでなく,人で売ると読んだことがありますが,相手の顔がわかると少し心を開きやすくなりますよね.あとは,会社の取り組みをキャッチーに表現することですね.チラシを配った経験では,表は文字ばかりよりは,イラストも挿入して,パッとみて取りたいと思わせることが大事です.私の経験上,相手は3秒で差し出されたチラシを受け取るか受け取らないかの判断をしています.3秒間の間で受け取るという選択にさせれるような工夫が必要です.
次にチラシの裏ですが,裏は製品のことを少し図や文字が小さくなっても詳しく書くべきかと思います.なぜなら,チラシの裏を見ているということは,チラシは受け取ってもらえているわけですので,少なからず興味は持たれているはずです.興味があれば,しっかりと内容を読んでくれるはずですので.製品の概要,使い方,事例紹介などを効果的に掲載して,製品を使うシーンをイメージさせることが大事です.そこまでできれば,あとはお客様が求めていたものであれば,HPにアクセスしていただけたり,お問い合わせをいただけたりすると思います.
何か他にも効果的なチラシの作り方をご存知の方は,ぜひお教えください. 私もまだまだ改善の余地があると思っているので,日々学んでアップデートしていこうと思います.
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