事業化の取り組みが紹介されました

大学教員の事業化の取り組みが新聞で紹介されました.

掲載されたのは2018年11月7日の日刊工業新聞の25面です. ちょうどJIMTOF2018の展示会にて,大学の研究成果をポスター展示しながら研究成果の一部を事業化したことを説明していたところ,インタビューをしていただき記事にしていただきました.日刊工業新聞様ありがとうございます.

記事になると,結構えらそうなことをしゃべってしまっているなと恥ずかしくもなりますが,我々のものづくりの研究は産業界との距離がすごく近く,研究成果を社会実装していくことは非常に重要なことだと常々思っております.しかも結構スピード感をもって実用化をしていかないと,パラダイムシフト(その分野で当然だった価値観や技術が革命的に変化すること)が起こって研究成果が時代遅れのものにもなりかねません.

身近な例でいうと,機械加工の分野では積層造形加工(3Dプリンタ)の台頭です.まだ,3Dプリンタにも課題が多いので,切削加工がすべて積層造形加工に置き換わるまでには時間がかかると思いますが,切削加工と同等の加工効率とコストで積層造形加工が実現できてしまうと,今まで積み重ねてきた切削加工の研究が日の目を浴びないこともあり得ます.積層造形加工には切削加工では実現できないような形状の加工が可能ですので,当然今後必要となる技術ですが,切削加工の可能性もまだまだあります(NC工作機械の可能性).NC工作機械のスペックは日本は世界トップだと思いますが,その能力をさらに引き出せるようなソフトウェアによる価値向上の余地はあると思っています.

その部分の価値の創出を狙って,我々は取り組んでいます.

日刊工業新聞(2018年11月7日25面)